訪問看護師のメリット・デメリット

この記事では、そんな訪問看護師についての疑問を解決します。

訪問看護師になったきっかけ

ブラック公立病院に10年程勤めていましたが、激務で体調を崩し退職。

正直最初は、「訪問看護師は、経験豊富な看護師じゃないと働けない」というイメージが強かったので、まったく視野に入れていませんでした。

クリニックや透析、老健などを中心に転職活動をしていましたが、訪問看護師をしている友人に勧められたことがきっかけで訪問看護師になることに。

友人の話を聞いていると、訪問看護未経験の人も多く、最近は新卒でも訪問看護師になる人が増えてきているということを知り、私にもできるかもしれないとだんだん思えるようになりました。

悩みましたが、日勤のみでも給料が高めだったということが決め手になり『合わなかったら辞めればいいし、とりあえずやってみるか』という気軽な気持ちで働き始めることに。

訪問看護とは？

訪問看護とは、病気や障害のある方が住み慣れた自宅・地域で療養生活を送るための在宅サービスです。

訪問看護師は、利用者を医療の面や日常生活、社会環境などさまざまな視点からアセスメントを行い住み慣れた地域でその人らしく生活できるよう支援することが重要な役割です。

訪問看護師の仕事内容

訪問看護師は、利用者が自宅での生活を続けることができるよう、ご自宅などを訪問し、必要なケアを提供します。

在宅看護では、利用者と家族の希望と状況に応じて、医療的視点だけでなく、利用者・家族に寄り添った視点と、どちらも持ち合わせた対応が求められます。

また、医師・薬剤師・ケアマネージャー・ヘルパーなど他施設・多職種間の調整役を務めたりと、訪問看護師は幅広い役割を担っています。

利用者宅に訪問して看護ケアを提供するため、訪問看護師の1日のスケジュールの中では「移動」が多くなります。

時間	業務内容
８：３０〜９：００	出勤し、朝礼や掃除 申し送りや訪問準備
９：００〜１２：００	午前の訪問（２〜３件ほど訪問）
１２：００〜１３：００	休憩
１３：００〜１７：００	午後の訪問（２〜３件ほど訪問）
１７：００〜１７：３０	看護記録、オンコールへ引き継ぎし、退勤

訪問看護師のメリット５選

実際に働いて分かった訪問看護師の主なメリットを５つご紹介します。

日勤だけでも給料が高め

地域によって差はありますが、訪問看護師の平均年収は440万円と、夜勤がない日勤のみの看護師の仕事では高めです。

夜勤はできないけど、ある程度給料は稼ぎたい！と思っている方にはとてもオススメです。

夜勤がない

夜勤が合わなかったり、どうしても歳を重ねると年々夜勤が辛くなってきますよね。

子育て中の看護師も、夜勤は難しいという方も多いと思います。

訪問看護は日勤のみの勤務が基本なので、そんな方にはピッタリです！

プライベートと仕事を両立できる

スケジュール通りの時間にケアを提供するため、緊急事態が発生しない限り残業はほとんどありません。

土日休みや、日曜日はほとんど休みのところが多いため、ワークライフバランスを重視したい方や子育て中の看護師にもオススメです。

一人一人とじっくり向き合う看護ができる

病棟では忙しすぎて、業務をこなすのが精一杯でなかなか一人一人と向き合うのが難しいという方も多いと思います。

訪問看護では時間が決められているので、一対一で利用者さんとしっかり関わることができ、じっくり考えて看護をすることができます。

自分のペースで働ける

病棟などでは、どうしても一緒に働く看護師のペースに合わせて気を遣いながら仕事をとしないといけないことも多いですよね。

訪問看護では、一人一人の利用者さんの時間は決まっていますが、その中で自分のペースで仕事をすることができます。

訪問看護師のデメリット３選

メリットが多い訪問看護師ですが、デメリットもあります。

自分の判断が要求される

基本的に一人で訪問するので、その場で自己判断で対応を求められることがあります。

オンコールがある

訪問看護は基本的に日勤のみですが、看取りや緊急時などオンコール対応がある事業所があります。

実際にはオンコール当番の場合でも、電話のみで済む場合がほとんどです。

オンコールが難しい場合は、看護師の人数が多い事業所や精神科訪問看護に特化した事業所を選ぶと良いでしょう。

医療処置スキルを発揮する場面が少ない

訪問看護では、比較的状態の落ち着いた利用者が多いため、高度な医療処置が必要な場面は多くありません。医療の最前線で処置をしたいと考えている人は、難しいかもしれません。

訪問看護に向いている人

とくに訪問看護におすすめな人はこんな人です。

コミュニケーションが得意な人

訪問看護師は、利用者さんやご家族との会話から必要な情報を収集したり、利用者さんの意思を尊重したケアを考えていきます。

利用者さんに寄り添う看護がしたい人

急性期病棟で多重業務の中、もっと一人一人に合わせてじっくり看護がしたいと考えている看護師さんは、訪問看護師に向いていると思います。

訪問看護も一人一人の時間は限られていますが、病院とは違って利用者一人にじっくりに関わることができます。

夜勤が合わない人

夜勤のある不規則な生活リズムが身体に合わない、年々夜勤が辛くなってきたという看護師は病院よりも訪問看護が向いているかもしれません。

子育て中で夜勤ができないという人にもオススメです。

転職時に確認すべきポイント３つ

移動手段

地方だと運転免許が必須のところもあります。事業所によっては社用車を貸し出してくれるところもあれば、自分の車を使用して訪問するところもあるため、しっかり確認しておく必要があります。

オンコール体制

なかにはオンコールのない事業所もありますが、オンコールのある事業所が多いです。

オンコールなしでも可能か、月に何回程度か、オンコールの電話はどれくらいの頻度でかかってくるのかなどを確認しておきましょう。

訪問先の利用者さん

小児から高齢者、精神科まで幅広く受け入れている事業所もあれば、精神科特化や小児科専門の事業所もあります。自分がやってみたい分野なのか、確認しておくことが重要です。

給料が高めの訪問看護へ転職する方法

働きやすさももちろん大切ですが、シングルマザーだと給料も重要ですよね！

転職選びに失敗しないコツは、複数の事業所を比較して、あなたに合った事業所を見つけることです。めんどくさいとすぐに決めてしまうのではなく、必ず比較しましょう。

看護師の転職方法はいくつかありますが、まずは自分に合った転職方法を選びましょう。

詳しくは、看護師転職の方法５選をご覧ください。

忙しいシングルマザー看護師は、働きながら転職活動するのは大変なので転職サイトでの転職がオススメです。

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